横浜市の妊婦健康診査

妊娠がわかったら、母体と赤ちゃんの健康管理のために定期的な妊婦健康診査（妊婦健診）を受けることが重要です。しかし、妊婦健診には費用がかかるため、横浜市では経済的負担を軽減するための妊婦健康診査補助券を提供しています。

この記事では、横浜市の妊婦健診の内容や補助券の利用方法について詳しく解説します。妊娠中の健康管理をしっかり行い、安心して出産に備えましょう。

1. 妊婦健康診査とは？

妊婦健康診査（妊婦健診）は、母体と赤ちゃんの健康を維持し、妊娠中の異常を早期に発見するための大切な検査です。定期的に受診することで、出産のリスクを下げられます。

① 妊婦健診の回数と時期

妊娠週数に応じて、以下のスケジュールで健診を受けることが推奨されています。

妊娠期間	健診の頻度
妊娠初期（〜23週）	4週間に1回
妊娠中期（24〜35週）	2週間に1回
妊娠後期（36週〜出産まで）	1週間に1回

② 健診の主な内容

妊婦健診では、以下のような検査が行われます。

基本検査（毎回）

• 血圧測定、体重測定
• 尿検査（タンパク・糖の有無）
• 浮腫（むくみ）のチェック
• 胎児心音の確認
• 子宮底長・腹囲測定

追加検査（時期に応じて実施）

• 超音波検査（エコー）
• 血液検査（貧血、血糖値、感染症など）
• 糖負荷試験（妊娠糖尿病の検査）
• GBS検査（B群溶血性レンサ球菌検査）

2. 妊婦健康診査補助券とは？

横浜市では、妊婦健診の費用負担を軽減するため、「妊婦健康診査補助券」を交付しています。これを利用することで、14回分の健診費用を一部または全額補助してもらえます。

① 補助券の内容

補助券は妊婦健診14回分に対応しており、回数ごとに補助額が異なります。特に、血液検査や超音波検査が含まれる回は補助額が高く設定されています。

健診回数	補助対象の主な検査内容
1回目	基本検査＋血液検査＋超音波検査
2〜5回目	基本検査＋超音波検査
6回目	基本検査＋血液検査
7〜14回目	基本検査

※補助券が適用されても、自己負担が発生する場合があります。

3. 妊婦健康診査補助券の使い方

① 補助券の取得方法

• 妊娠届出書の提出 - 妊娠が確定したら、住んでいる区の役所に妊娠届を提出します。
• 母子手帳と補助券の交付 - 妊娠届を提出すると、母子健康手帳とともに補助券がもらえます。
• 利用できる医療機関の確認 - 補助券が利用できる横浜市内の医療機関を選びます。

② 利用の流れ

1. 妊婦健診を予約 - かかりつけの産婦人科や助産院で予約を取ります。
2. 補助券を提出 - 健診の際に、該当する回数の補助券を受付で渡します。
3. 自己負担額の支払い - 補助額を超えた分は自己負担となるため、必要に応じて支払います。

③ 注意点

• 横浜市外の医療機関では使用できない場合があるため、事前に確認が必要。
• 横浜市から引っ越した場合、市外では利用できないことがある。
• 妊婦健診を受ける際は、母子手帳と補助券を必ず持参する。

4. 妊婦健康診査を受ける際のポイント

① 定期的な受診を心がける

妊婦健診を受けることで、妊娠経過を正しく把握し、異常がないかチェックできます。スケジュールを忘れずに受診しましょう。

② 費用を確認する

補助券を使っても、医療機関によっては追加料金が発生することがあります。事前に費用を確認し、自己負担分を準備しておくと安心です。

③ 健診中の不安は医師や助産師に相談

妊娠中の体調や赤ちゃんの発育について気になることがあれば、遠慮せずに相談しましょう。特に、出産前の準備やトラブルの対策についてアドバイスをもらえます。

5. 横浜市の妊婦健康診査に関する問い合わせ先

妊婦健診や補助券の詳細については、以下の窓口で確認できます。

• 横浜市健康福祉局 母子保健担当課 - 電話番号：045-671-2455
• 各区役所のこども家庭支援課 - 妊娠届出、補助券の交付窓口
• 各区の保健センターでも相談可能
• かかりつけの産婦人科 - 受診前に補助券が利用できるか確認

6. まとめ

妊婦健康診査は、母体と赤ちゃんの健康を守るために欠かせないものです。横浜市では妊婦健診補助券が交付され、14回分の健診が補助されるため、経済的負担を軽減しながら妊娠期間を過ごすことができます。

定期的に健診を受け、必要があれば医師や助産師に相談しながら出産に備えましょう。横浜市の制度を活用し、健康で安全なマタニティライフを送りましょう。