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妊娠中期から後期にかけてお腹が大きくなると、子宮が横隔膜や胃を圧迫するため、座っているだけでも息苦しさや圧迫感を覚えやすくなります。特にデスクワークのように長時間同じ姿勢を続ける場面では、こうした不快感が強まる傾向にあります。
また、妊娠中はリラキシンというホルモンの分泌によって骨盤周りの靭帯がゆるみ、骨盤が不安定な状態になります(※)。加えて、お腹の重みで重心が前方へ移動することで腰への負担が増加し、腰痛を感じやすくなります。これらの体の変化が重なり、デスクワーク中に痛みや疲労を感じやすくなるのです。とくにパソコン作業では画面をのぞき込もうとして前傾姿勢になりやすく、知らず知らずのうちにお腹を圧迫して息苦しさを増幅させてしまうケースも少なくありません。
※参照元:中林整骨院・なかもず院(https://n-osteopath.jp/pregnancy-sitting-posture-backpain/)
妊娠中のデスクワークでは、坐骨を意識して椅子に深く腰掛け、骨盤を立てるようにすることが大切です。足裏は床にしっかりとつけ、膝の角度が約90度になる高さに椅子を調整しましょう。背もたれには軽く寄りかかる程度にし、腰に隙間ができる場合はタオルなどを挟むと姿勢を保ちやすくなります。
デスク環境の調整も重要なポイントです。パソコンの画面は目線の高さかやや下に合わせ、キーボードは肘が90度に曲がる位置に配置すると、肩や首への負担を軽減できます。また、画面に集中すると呼吸が浅くなりがちなので、胸を開いて意識的に深い呼吸を行うと息苦しさの緩和に有効です。正しい姿勢を意識するだけでも、長時間のデスクワークによる体への影響は大きく変わります。
仙骨座り(骨盤を後ろに倒して背もたれに寄りかかる座り方)は、腰への負担が大きくなるため避けましょう。同様に、猫背や足を組む姿勢も骨盤の歪みにつながりやすく、腰痛を悪化させる原因となることがあります。
横座りやぺたんこ座りも骨盤に左右差が生じやすい座り方です。床に座る場合は、あぐらなど左右のバランスが取りやすい姿勢を選ぶとよいでしょう。日常の中で無意識に取ってしまいがちな姿勢を見直すことが、妊娠中の体の負担軽減につながります。
腰と背もたれの間にクッションを入れると、骨盤を立てた姿勢を保ちやすくなります。目安として拳一つ分ほどの厚みのクッションを選ぶとよいでしょう。座面には硬めのクッションを敷くことで、お尻が沈み込みにくくなり、姿勢の安定につながります。
円座クッションも座面の圧力を分散できるため、取り入れてみるのもおすすめです。また、ソファに座る際はやわらかい座面にクッションを重ねて硬さを補うと、姿勢が崩れにくくなります。お腹が大きくなり自力で姿勢を保つのが難しい時期だからこそ、グッズの物理的なサポートで負担を和らげましょう。自分に合ったグッズを活用して、デスクワーク中の快適さを高めていきましょう。
妊娠中のデスクワークでは、30分から1時間ごとに立ち上がることを意識しましょう。立った際に背伸びや腰回しなどの軽いストレッチを行うと、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。長時間同じ姿勢を続けないことが、血流の改善やむくみの防止にもつながります。
在宅勤務の場合は、スタンディングデスクや高めのテーブルを使って立ち作業を取り入れるのも一つの方法です。座り続けることにこだわらず、こまめに体を動かす工夫を日常に取り入れてみてください。
※参照元:中林整骨院・なかもず院(https://n-osteopath.jp/pregnancy-sitting-uncomfortable/)
妊娠中のデスクワークを快適に続けるためには、坐骨を意識した正しい座り方や骨盤を立てる姿勢が基本です。クッションなどのグッズを活用し、こまめに休憩を取ることも大切なポイントといえます。姿勢を工夫しても改善が見られない場合は、無理をせず医師や専門家に相談することをおすすめします。
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