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微弱陣痛といってお産が進まないケースがあります。なかなか進行しないと不安になってしまうので、どんな症状なのかについて事前に確認しておきましょう。微弱陣痛の仕組みや原因、対処方法などを紹介します。
そもそも、微弱陣痛とはどのような症状のことを言うのでしょうか。正常な陣痛を理解した上で微弱陣痛を知ると分かりやすいです。
正常な陣痛は、弱くて間隔の長い陣痛から始まり、時間が経つにつれて痛みは強くなり、陣痛周期も短くなりますが、微弱陣痛は陣痛が弱いままの状態が続き、お産がなかなか進行しません。
陣痛が弱い場合を、原発性微弱陣痛と言い、最初は正常であったもののお産の途中から弱くなった場合を、続発性微弱陣痛と呼びます。
原発性微弱陣痛は、分娩が始まったときから陣痛が弱い状態ですが、原因としては、子宮の形に何かしらの異常がある子宮奇形や、子宮の発育不全など先天性の問題、子宮筋腫、羊水過多、逆子などの可能性が考えられます。
一方、分娩の途中から陣痛が弱まる続発性微弱陣痛は、子宮の筋肉の疲労や産道のトラブル、胎児の姿勢、母体の疲労などいずれかが関わっているのかもしれません。
通常の陣痛は、陣痛が周期的に起こり、陣痛と陣痛の間隔が短くなります。しかし、微弱陣痛だと子宮の収縮が弱すぎるため、子宮口が徐々に開いていっても、陣痛周期が標準よりも長くなってしまうのです。
具体的には、通常の陣痛では、子宮口4~6cmで陣痛周期が3分、子宮口7~8cmで2分30秒、子宮口9~10cmで2分になりますが、微弱陣痛だと、子宮口4~6cmで陣痛周期が6分30秒、子宮口7~8cmで6分以上、子宮口9~10cmで4分以上になります。
情報参考元URL:マイナビ子育て(https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1386)
微弱陣痛かな?と思ったら、かかりつけの産院へ連絡し、状況を伝えましょう。
微弱陣痛によってお産が遅れても、母体やおなかの赤ちゃんが健康であれば、そのままお産の進行を見守ることが多いようですが、陣痛を促進する薬を使用する場合もあります。自分で判断できませんので、かかりつけの産院の指示を仰ぐのが確実です。
医学的には42週を過ぎると過期産と呼ばれ、42週になる前に人工的に陣痛を誘発させることが多いようです。37週に入ると赤ちゃんは、いつ産まれても大丈夫な状態なので、ウォーキングの時間を作るなどして、体を適度に動かしましょう。
家の中で運動をするなら、赤ちゃんが下に降りてきやすいスクワットが適しています。
身体を冷やす食材を控え、身体を温める食材を摂るように心がけましょう。
夏に採れるキュウリやトマトなどは身体を冷やす作用があり、冬に採れる大根や白菜などの根菜類は体を温める作用があります。また、お腹を冷やす冷たい飲み物は避け、ノンカフェインの温かい飲み物を積極的にお摂りください。
毎日の入浴は、ぬるめのお湯にゆっくりつかると、リラックス効果が得られ、体がリセットできます。
なかなかお産が始まらず、子宮口も開かないときは、陣痛を誘発する目的で医師が赤ちゃんを包んでいる卵膜を子宮壁から少しはがす「卵膜剥離」という処置を行います。
この処置によって陣痛が始まったり、子宮口が開き始めることが多いようですが、変化が見られない場合は、陣痛促進剤が用いられます。微弱陣痛の原因のひとつは、母体の疲労です。睡眠不足や、過度の緊張といった精神的な変調によって、陣痛が微弱になることもあるので、十分な睡眠や日々リラックスすることを心がけてください。
また、子宮まわりに余分な脂肪がつくと、赤ちゃんが腟の方向へ下がりにくくなり、微弱陣痛の原因になることもあるので、体重の増えすぎにも注意しましょう。
その他にも、赤ちゃんの位置(胎位)に異常がある場合も、微弱陣痛につながる場合があります。
微弱陣痛になりやすいケースを3つ紹介します。
羊水の量が多すぎたり、大きな赤ちゃんだったり、双子などの多胎妊娠などが原因で、子宮筋が伸びて広がると、陣痛が微弱になるケースがあります。その他にも、子宮の発育に問題があったり、子宮が奇形である場合も、微弱陣痛につながると考えられます。
骨盤が狭かったり、軟産道(子宮下部、子宮頸部、腟、外陰部などの分娩の時の赤ちゃんの通り道)が成熟していない場合も、微弱陣痛になる可能性があります。骨盤の形は人によって違いますが、一般的に骨盤のタイプは円形とハート型が安産タイプで、細長型と扁平型が難産タイプと言われていますが、あなたはどのタイプの骨盤でしょうか?
妊娠中に体に不調が起きた場合は、飲んでよい薬と控えたい薬があるので、かかりつけの先生と相談して治療しましょう。また、お腹が大きくなるにつれて、運動量が減りがちですが、運動不足による体調不良も出てくるので、軽いウォーキングや体操などで、基礎的な体力をつけてください。
正常な陣痛は、痛みが弱くて間隔の長い陣痛から始まり、徐々に痛みが強く、陣痛周期が短くなっていきます。ところが、微弱陣痛は、陣痛が弱いままお産が進行しないので、入退院を繰り返すことも。微弱陣痛の原因は様々ですが、母体が心身ともに疲れているからかもしれません。「時期が来れば必ず産まれる」と、おおらかな気持ちになり、おいしいものを食べたり、近所を散歩するなどして、リラックスしてお産を待ちましょう。
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