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妊娠初期の様々な症状は、赤ちゃんがお腹にいることを知らせてくれるサイン。つわりもそんな症状のひとつですが、感じない人もいます。ないとちゃんと赤ちゃんが育っているのかどうか、不安になってしまいますよね。そんな人のために、つわりの原因やよくある疑問についてまとめています。
つわりが始まる時期とされているのは妊娠12週未満頃で、もっとも流産しやすい時期とも重なるため、つわりがないのは赤ちゃんに何らかの異常があるのかもしれないと不安を感じる人もいるでしょう。しかし妊娠初期は妊婦検査も定期的に行うので、つわりがなくても検査で問題がなければ大丈夫です。
現に厚生労働省の平成29年における調べにおいては、つわり経験者は66.8%であったという結果が。約三割の人はつわりを経験していないことが分かります。
参照元:E PARK kosodate LIFE(https://epark.jp/kosodate/enjoylife/k-no-morning-sickness-common-point_37454/)つわりの原因として考えられているのは、妊娠すると分泌されるhCGホルモンが大量に分泌され、ホルモンバランスが崩れ、またその働きによって起こる体の変化にうまく適応できないからだとされています。hCGホルモンのレベルが高い人は、実際につわりがひどい傾向があるそう。またその他の妊娠に伴うホルモンの働きによっても、高温期が続いたり胃腸の働きが弱まったりなどの症状があることや、妊娠に対する戸惑いや不安などが体に影響を与えていることも考えられます。
先述した通り、つわりはホルモンのバランスが崩れるため、またそれに伴う体の中の劇的な変化に影響されるために起こると考えられています。そのため、つわりがない、感じない人は、体の中の変化に対して適応力がある、順応力がある、と言えるでしょう。精神的不安からの影響もあるとすれば、ストレス耐性が高い人も該当するかもしれません。
これはどちらがいいということではありません。つわりがあるということは赤ちゃんがお腹で育ってくれている証拠ですし、ない人も検査結果が良好であれば問題ありませんから、どちらの場合でも、つわりがあるから、ないからと不安に思いストレスを増やさずに、おなかの赤ちゃんと一緒にママとして成長していきましょう。
実は気付いていないだけでつわりがあった、というパターンもあります。症状として「吐き気」「嘔吐」「胃のむかつき」が一般的なつわりのイメージですが、他にも倦怠感や口の渇き、脱水症状、肌の乾燥、食欲不振などもあります。その他妊娠初期には様々な症状が起きますから、つわりと思わずに生活していただけかもしれません。
妊娠のサインはたくさんありますから、つわりがなくて不安だという人は、その他の症状で該当しているものを探すと安心かもしれませんね。
これは先につわりの原因の一つとして上げたhCGホルモンの量に関係しています。hCGホルモンは妊娠継続に必要なホルモンです。つわりを感じない、このホルモンの分泌が少ない、ということは妊娠を継続できていない可能性があるということから「つわりがないと流産する」という説ができ、特につわりがないことに不安を抱いている人は敏感になってしまうのだと思います。
実際にそのような悲しいこともないわけではありませんが、つわりだけが順調な妊娠を知る方法ではありません。現代は検査で確かめることが可能ですから、不安になったら産婦人科に相談しましょう。
一概に赤ちゃんに問題があるからつわりを感じないというわけではありません。ご自身の身体の順応性が高い場合など、単純に気付いていないだけというケースもあります。
しかし、妊娠は短い間にたくさんの変化が起こり、精神的にも揺らいでしまうものですから、不安であればまずは落ち着いて産婦人科へ相談。検査をしてもらい、安心しておなかの赤ちゃんをはぐくみましょう。
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