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妊娠36週〜39週にあたる妊娠10ヶ月。出産予定日は妊娠40週ですが、妊娠37週から41週が出産にリスクのない時期ですので、もういつ産気づいてもおかしくありません。しっかりと準備をして、出産の日を迎えましょう。
妊娠10ヶ月ともなると、お腹の中の赤ちゃんは新生児とほぼ変わらないくらい、大きさも機能も立派に成長しています。そのため、もういつ生まれてきてもおかしくありません。
また、この時期になると、赤ちゃんは縮こまって丸まり、まるでボールのような体勢をとるようになります。そして、頭を下にして子宮の出口の近くへ下りてきます。赤ちゃん自身も、産道を通って生まれるための準備をしているのですね。
赤ちゃんの外見上の発育はこれで完成。生まれたばかりの新生児の見た目とますます似てきます。この時期の赤ちゃんの平均体重は約2500グラム。もういつ生まれても問題ないということを示す「成熟児ライン」の体重がちょうど2500グラムなので、もういつ産気づいてもおかしくありません。
また、体が成長して子宮内がいっぱいになるため、この頃になると赤ちゃんは自由に動けなくなります。ただ、動かせる手足は活発に動いています。
妊娠37週から41週は「生期産」と呼ばれ、出産するにあたって母子ともにリスクが低い時期となります。そのため、これからはもういつ生まれてもオーケーです。心肺機能や体温調節の力も十分に備わっています。
このくらいの時期から、赤ちゃんは、頭を下にした状態で、背中を丸めて膝を抱え縮こまった姿勢をとるようになります。これは、出産時、身体を丸めた状態で頭から産道を通って産まれるためです。
この時期、赤ちゃんの内蔵器官は既に完成しています。視力も聴力も新生児とほぼ同じくらいで、最近の研究では、脳の認知機能もかなり発達しているのではないかと言われています。脂肪が増え、爪も少しずつ伸びてきます。
この時期の赤ちゃんは、お母さんの骨盤の方に下がってきて、足のつけねや恥骨などを圧迫するようになります。それに伴い、お母さんの骨盤も広がり、産道も柔らかくなっていき、出産しやすい身体に変化していきます。
この時期の赤ちゃんの身長は約50センチメートルで、体重は約3,000グラムです。4頭身になり、脂肪がついて顔つきもふっくら、赤ちゃんらしい見た目になっています。子宮内は赤ちゃんと胎盤でいっぱいで、ほとんど動くスペースはありません。そのため、赤ちゃんの動きが少し変わったと感じるお母さんも多いです。また、羊水の量も少なくなってきます。
妊娠10ヶ月はもう臨月です。お母さんの骨盤は緩んで開き、産道も赤ちゃんが通れるよう柔らかい状態に。間近に迫ったお産に向けて、身体が変化していきます。
お腹もよりいっそう大きくなるため、寝返りを打つたびに目覚めてしまったり、膀胱が圧迫されて何度もトイレに起きてしまったりと、眠れなくなってしまうお母さんも多いようです。抱きまくらを使って寝やすい姿勢を取ったり、湯船に浸かって身体を温めたりして、なるべくリラックスしながら睡眠不足を解消しましょう。
妊娠10ヶ月になると、赤ちゃんがお母さんの子宮の出口に下がり、お腹から出てくる準備をはじめます。赤ちゃんが下がることで、今まで圧迫されていた胃が楽になり、胃もたれが改善されます。これにより、お母さんの食欲は増進します。
ただ、この時期から急に食べすぎてしまうと、お腹の赤ちゃんが高血糖になり、一気に大きくなる場合があります。赤ちゃんがあまりに大きくなりすぎると、産道を通るのが難しくなり、お母さんも赤ちゃんもお産で大変苦しい思いをしてしまいます。こうならないように、体重管理をしっかり行い、食べすぎることのないようにしましょう。
この時期になると、特に夕方お腹が張るようになります。また「おしるし」と呼ばれるピンク色のおりものや、少量の出血があることも。これらは出産が近づいている兆候です。おしるしは、子宮口が開いたり収縮したりして卵膜が剥がれるために起こります。おしるしがでてもすぐに出産というわけではないので、慌てず落ち着いて対処しましょう。
マタニティライフもいよいよ終盤。お腹の中ですくすく育ってきた赤ちゃんに会えるのが待ち遠しいですね。その一方で、特に初産の場合「陣痛の痛みはどれくらいなんだろう」「私は本当にちゃんとお母さんになれるのかな」など、さまざまな不安が押し寄せてくる時期でもあるでしょう。
出産に関してわからない点があると、さらに不安が増してしまいます。不明点はなんでもお医者さんや助産師さんに相談し、少しでも自信を持った状態でお産に臨めるようにしておきましょう。
妊娠10ヶ月の赤ちゃんはもう立派に成長しており、いつ生まれてもおかしくない時期です。万全な状態でお産に臨むために、これまでもいろいろ準備をしてきたと思いますが、改めて最終確認をしておきましょう。
いつでも入院できるよう、母子手帳や印鑑、診察券などの準備は済ませていますか。また、立会い出産の場合は、パートナーのスケジュールや連絡手段も確認しておきましょう。入院するときの交通手段も前もって決めておくと、ある程度落ち着いて対応できるでしょう。
お産の方法は、自然分娩、無痛分娩、場合によっては帝王切開手術があります。自分が予定しているお産の流れについて、今一度復習しておきましょう。流れをしっかり把握できていたほうが、うろ覚えの状態と比べると安心してお産に臨めることと思います。
自然分娩では、陣痛を和らげ少しでもリラックスするために、呼吸法を行います。この呼吸法を家で練習し、マスターしておきましょう。代表的な呼吸法には「ラマーズ法」と「ソフロロジー法」があります。どちらか自分に合った方でもいいですし、自己流の呼吸法でもいいので、少しでもリラックスできる呼吸法を身につけておきましょう。
妊娠10ヶ月になると健診の頻度は週1回になりますが、自分で判断できないような症状があれば、その日以外でもすぐにお医者さんに相談して指示を仰いでください。
妊娠10ヶ月になると、お腹の張りを感じることが多くなります。少し休めばおさまるようであれば問題ありませんが、なかなか治まらなかったり出血を伴うようであれば、直ちに病院で診てもらってください。
また、妊娠後期には「妊娠高血圧症候群」が起こる可能性もあります。重症化するとお母さんも赤ちゃんも危険な状態となってしまうので、いつもと違うむくみやけいれん、ひどい頭痛などの症状があった場合は、速やかに病院に相談してください。
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