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赤ちゃんの安産を願って祝う安産祈願は「戌の日」に行うとよいとされる風習があります。こちらのページではそんな戌の日と安産祈願の関係についてや、安産祈願の作法やマナーについても紹介してします。ぜひ参考にしてみてください。
戌の日とは、12日毎にやってくる干支の一つです。干支というと、戌(いぬ)年・申(さる)年・丑(うし)年など、年毎に割り当てられる干支をイメージするかもしれませんが、実は日毎にも割り当てられています。日毎の干支の場合は、12日で一回りする周期となっており、その12日間それぞれに割り当てられる干支の一つが戌の日というわけです。
戌(犬)は、古来よりお産が軽くて多産であることから「安産の守り神」として愛されてきた経緯があり、その信仰にちなんで、現在では、妊娠5ヵ月目を迎えた最初の戌の日に安産祈願をするのが慣習として残っているというわけです。
戌の日に行う安産祈願について、形式は多種多様ですが一般的には「初穂料」「お祓い」「ご祈祷」「授与品」の4つが主なラインナップです。
「初穂料」は、安産祈願をする神社やお寺にお供えする祈祷料のことを言います。「お祓い」と「ご祈祷」は、それぞれ厄除けと神仏に祈りを捧げるために行われます。そして「授与品」は、腹帯や御守など神社からいただく品々です。
一般的な安産祈願の流れは、はじめに初穂料を納め、次にお祓いとご祈祷を受け、最後に授与品を受け取ります。定まったルールはないため、自分が安産祈願をする場合にどのような方法で行えばいいのか、事前に確認する必要があるでしょう。
安産祈願をする神社やお寺はご自身で自由に決められますが、安産祈願で有名な神社やお寺を選ぶ方が多いようです。全国から人が集まってくるような人気の神社・寺社はもちろん、ネット上で戌の日の安産祈願におすすめなお寺と神社の情報が紹介されています。そうした情報を参考にしながら、ご自身に希望に合うスポットを探してみてください。
なお、神社・寺社を比較するときのポイントは、安産祈願の形式、料金(初穂料)、授与品、アクセス、駐車場の有無などです。特にアクセス・駐車場の有無は、体調を考慮して選ぶ場合に重要なポイントになります。
安産祈願をするには初穂料が必要になります。初穂料は、お寺や神社に納めるご祈祷料です。金額の相場は寺社によって違いますが、一般的な相場は5,000~10,000円程度です。ただし、神社によって初穂料が決まっている場合や、初穂料を「ご祈願料」や「ご祈祷料」としているケースもあるため、事前に初穂料の取り決めなどを確認しておく必要があります。
服装に関する定まったルールはありません。とはいえ厳かな寺社へのお参りですから、肌の露出が多く派手な服装は避けたほうがベター。体調面や動きやすさを考慮し、体を締め付けないように気を付けつつ、カジュアルすぎないワンピースなどが無難です。また境内では段差や砂利道を歩く場合もあるので、なるべく履きなれた靴を選ぶことをおすすめします。
神社へのお参りはだれと行っても構いません。特別な決まりはないので、1人で行ったり、夫婦で行ったり、両家の両親と夫婦で行くなど、様々なパターンが考えられます。ただし、妊婦さんの体調面を考えれば、1人で行くより同行者がいたほうが安心できるでしょう。同行者がいれば、現地で急に体調が悪くなっても、迅速に対応することができます。もし1人で行く場合は、体調の変化に気をつけながら慎重に行動しましょう。無理をするのはNGです。
ここでは、戌の日に関する様々なギモンについて解説します。
安産祈願で腹帯をするのは、大きくなったお腹を支え、姿勢を整え、腰痛や冷えを予防するためです。伝統的な風習として行う側面もありますが、同時に腹帯をすることで、妊婦さんの大事な体をサポートする効果も期待できます。
安産祈願に持参する腹帯の色や柄に関して、定まったルールやマナーはありません。黒でも紺でも、濃い色でも淡い色でも、自分の好きな色柄を自由に選ぶことができます。真っ黒、水玉、ボーダーでもOKです。
腹帯と妊婦帯には明確な違いはありません。どちらも妊婦さんのお腹に巻く帯のことを指しています。商品またはメーカーによって表記の仕方が違う場合もありますが、どちらであっても内容は同じものと考えて差し支えありません。
腹帯は出産後も活躍の機会が続きます。産後の骨盤の歪み(開き)を矯正するために巻くママさんも多いですし、赤ちゃんの肌着にリメイクして活用したり、次回の妊娠時の洗い替えスペアとして保管しておくこともできるでしょう。
出産に際しては、妊娠5ヵ月目をすぎた最初の「戌の日」に安産祈願をして備えましょう。安産祈願をすることで勇気や安心感が得られるほか、腹帯をすることで大きなお腹を支え、姿勢を整えたり、冷えを予防するなど大事な体を守ることができます。
安産祈願の形式は基本的には自由です。式次第をはじめ、寺社の選び方、服装、腹帯の色柄なども、本人が自由に決めることができます。ただ、全ての目的は「安産」ですから、何を選ぶにしても、妊婦さんの体調を第一優先にすることをおすすめします。
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