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妊娠中だけだと思っていたのに、産後も続くむくみ。そもそも何故産後のむくみが起きるのでしょうか?ここでは産後のむくみや対策法について分かりやすく解説していきます。
私たちの身体は、約60%が水分で出来ています。水分は臓器の成分としてだけでなく、血液やリンパ液など体内を巡っているのです。栄養素や老廃物などを運搬するだけでなく、皮下組織に溜まった水分は体温を保つ働きも担っています。また余分になった水分は、尿や汗として体外に出すことで、体の水分を一定のバランスで保持できているのです。
むくみとは医学用語でいうと「浮腫」と呼ばれ、皮下組織内の水分量が過度に溜まっている状態を指します。基本的にむくみは全身に起こり得るのですが、重力によって下肢に水分が溜まってしまうことが多いのです。
参照元:横浜SEED整骨院(https://www.seed-mmc.com/swelling/)
出産後は体のどこにむくみの症状が現れてもおかしくありません。人によっては顔や指先などがむくむというケースもあります。
出産することによって、女性ホルモンは急激に減ってしまい、ホルモンのバランスが大きく変わってしまいます。人によってはホルモンの影響で、更年期に似た症状が現れることもあるほど、ホルモンと身体の不調は密に関係しているのです。
分娩を行うと、体に蓄積されていた羊水が一気に体外に出されてしまい、体内の水分量は著しく減ってしまいます。そのため体は無意識に水分を溜め込もうとしてしまうのです。また出血や授乳などでも血液が体の外に出てしまい、水分は更に減少。その結果、体は水分を溜め込みやすい状態になっていきます。
赤ちゃんが産道を通るとき、鼠径部にあるリンパ節を圧迫してしまうケースがあります。分娩時間が長いケースや極端に短いケース、赤ちゃんの頭部が大きいときに起こりやすいと言われており、リンパ液の流れが滞ってしまうのです。そのため通常のむくみではなく、リンパ液が溜まったリンパ浮腫が起きてしまいます。
赤ちゃんは時間など気にすることなく泣き続け、夜間も何度も授乳で起きる生活が続きます。さらに赤ちゃんをあやすために立ちっぱなしということも。そうなれば体の疲労はピークになり、水分を調整する機能も衰えてしまうのです。
下肢に水分がたまる原因のひとつは、筋力が低下していることです。ふくらはぎはポンプ作用があるため、水分を心臓に向かって押し出すサポートを行っています。運動不足によって筋力が低下すれば、ポンプ作用も衰えてしまい、むくみやすい体になってしまうでしょう。
足のむくみがある場合には、横になったときに足の下にクッションを置きましょう。もちろん赤ちゃんの世話もあるため、優雅に寝ている時間はないと思うかもしれませんが、少しでも寝る時間を確保するのは大切なことです。足元にクッションをおくことで、心臓より高い位置に足を上げることができ、自然と水分が足元から心臓に向かって流れやすくなります。
下肢にむくみがある場合
上記の方法を痛みのない程度に、時間のあるとき行ってみてください。なかなかマッサージに時間をかけられない方も多いでしょう。そんな方は「指先をグーパーする」「ふくらはぎのストレッチをする」だけでも、むくみは変わってくるので試してみてください。
マッサージに時間を割けない方なら、着圧ソックスもおすすめです。着圧ソックスは通常の靴下よりも圧力が強くかかるため、強制的に溜まった水分を心臓に押し流してくれます。ただ履くだけなので、気軽に試せるのもメリットでしょう。しかし適正なサイズを選ばなければ効果が出にくいということも。購入する際、適正なサイズが記載されてあるので必ずチェックしましょう。
また着圧ソックスを履いた際、しびれや冷感などがある場合は圧迫しすぎて血流が悪くなっているかもしれません。すぐに着圧ソックスを外し、様子を見るようにしましょう。改善が見られなければ、早めに医療機関を受診してください。
産後1ヶ月は外出を控え、ゆっくりと身体を休ませることが大切です。身体の状態を見ながら、1ヶ月経った頃から、徐々に外出を行っていきます。まずは近所を1周するだけの散歩で構いません。無理なく、ゆっくりと身体を動かすことを意識しましょう。
また家の中でもストレッチをしたり、肩甲骨を回したり、関節を動かしたり、簡単な運動をすることも大切です。時間をかけて元の生活に戻れるように、無理せず動かしてください。
赤ちゃんのお世話が忙しく、つい自分の食事のことを忘れがちに。時間もないのでインスタントラーメンなどジャンクフードが増えているケースも多くあります。しかし塩分を摂取しすぎれば、むくみが酷くなるだけでなく、血圧などにも影響を及ぼすので注意してください。
またカリウムを多く含んだ食材を積極的に摂ることも大切です。バナナやわかめ、ブロッコリーなどを意識して食事に加えるようにしましょう。
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