公開日: |更新日:
妊娠5ヶ月目ころには、胎児はぐんぐん成長し、お母さんの体にもさまざまな変化がみられるようになります。本記事では、そんな妊娠5ヶ月目の赤ちゃんの様子とお母さんの体や体調の変化、気を付けるポイントについて確認していきましょう。
妊娠16週を過ぎると、エコーで赤ちゃんが羊水を飲みこむ様子を見られるようになります。飲みこむことを嚥下といいますが、食事するときに欠かせません。嚥下運動は口に入れた飲食物を胃へ送り届ける動作を言います。舌を使って口腔から咽頭、食道を通過し胃へ運べるようになるのです。
胎児は、お腹の中で羊水に浮かびながら過ごし日々成長し続けているのが特徴。大人は水分補給をすると腎臓で濾過され、不要なものを含んだ水分を膀胱に貯留された後、尿として排泄されていきます。
胎児にまだこのような機能が備わっていませんが、胃は消化液を分泌し始め、小腸は蠕動運動と呼ばれる吸収に欠かせない動きを始めているのです。腎臓や膀胱も働きをはじめるようになり、飲み込んだ羊水はおしっことして排出されます。胎児は生まれてからお母さんのおっぱいを飲む準備をすすめているのです。
妊娠17週頃になると、胎児の皮膚は少しずつ厚みを増し、赤みを帯びてくると言われています。そして全身にうぶ毛やまつ毛、眉毛、髪の毛が生え始めるのです。うぶ毛は赤ちゃんの体をあたため、刺激から守る大切な役割をになっています。また、手足の指先には、将来指紋となる渦巻き模様が出現しはじめます。
この頃になると、エコーで指しゃぶりをする赤ちゃんを見られるようになるのも特徴。生まれたばかりの赤ちゃんの指を観察すると、吸いダコが見られることも。おなかの中にいる時から、指しゃぶりでおっぱいを飲む練習をしているという説もあり、「吸啜(きゅうてつ)反射」と呼ばれる反射行動の1つだとされています。
妊娠18週頃の胎児は、サツマイモくらいの大きさになると言われており、体重は約200グラムだと言われています。この頃になると、胎動を感じ始める妊婦さんもいて、赤ちゃんは羊水の中でぐるぐるまわるようになるのだそうです。
母子健康手帳を見ると、妊娠18週以降の推定胎児体重の平均値が「胎児発育曲線」として掲載されています。体重増加は、赤ちゃんの成長を知る大切な目安となるため、健診時に医師からしっかりと確認しておくとよいでしょう。
妊娠19週を過ぎると、赤ちゃんの頭は鶏卵ぐらいの大きさになり、身長に対して頭の大きさは約3分の1になります。まだ頭が大きく、からだ全体に皮下脂肪がつき始め、すこしふっくらとしてくるのが特徴。手の指の間にある「水かき」の部分が消失します。手足の指が5本に分かれたり爪ができたりするのも、手が先だと言われています。胎児の爪ができ始めるのもこの頃です。
妊婦健診では、子宮底長(ていちょう)と呼ばれる、恥骨(ちこつ)から子宮の上の端までの長さの測定を行います。健診時に、体重や血圧、むくみ、尿検査などの他に、子宮底長や腹囲のチェックがあります。
むくみやすくなったり、皮下脂肪がつきやすくなったりするため、体重コントロールに注意が必要です。助産師や医師に相談しながらウォーキングを行ったり、食事の摂り方に留意すしたりするとよいでしょう。しかしおなかが張ったり、安静にするよう言われたりしている場合は、ウォーキングなどの運動は控える必要があるため、医師に相談するようにしてください。
妊娠5ヶ月末ころになると、子宮の大きさは成人の頭部ぐらいになり、外見もおなかがふっくらと目立つようになります。この時期には、胎動を感じるようになりますが、胎動がわかる週数は個人差があります。気がかりな点がある場合、主治医に確認すると安心です。
横浜市の先輩ママに聞いた!
分娩・産院の満足ポイント