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ここでは妊娠中の悩みについて紹介していきます。いざ、悩みが出たときに対処できるように、妊娠中の悩みを知っておきましょう。
妊娠中には、ホルモンバランスの乱れに注意が必要です。妊娠中は、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)という2つの女性ホルモンの分泌が増え続けます。これらの女性ホルモンは脳の「視床下部」という部分から分泌されますが、この部分は自律神経も司っています。そのため、両者のバランスが乱れて心身に影響が出ると考えられています。以下に妊娠中によくあるトラブルをご紹介していきます。
妊娠中はその方の体質にもよりますが、つわりがひどいときには食事も取れないこともあります。そのため、赤ちゃんのために食べないといけないと焦って、また吐いてしまうなどを繰り返すこともあり、気分が落ち込んだりしてしまいます。また、腹痛・肌荒れや便秘・抜け毛などに悩まされることもあります。そのような場合でも決して焦らずに楽な気持ちで過ごすようにしましょう。身体の不調は出産後に戻りますから、過度な心配は不要です。
心身の不調があると、出産に対しての不安も出てきます。「健康な赤ちゃんが生まれてきてくれるだろうか?」「もし、赤ちゃんに障害があった場合にはどうしよう……」など、考える方も多いでしょう。現在では、検査技術が進んでいるため、羊水検査や絨毛検査、NIPT検査といって妊婦さんのわずかな血液から胎児のDNAを検出して高確率で染色体異常を調べられる検査もあります。出産に対する不安がある場合、これらの検査を受けてみるのも1つの手です。ただ、人によっては検査を受けたことにより、余計に出産に対して不安を抱いてしまうという人もいます。
現代では働く女性も多くなっていますから、妊娠中でもお仕事を続けている方も多くいます。そのようなときに不安になるのが、仕事への影響です。しかし、現在では労働環境が整っている場合も多いので、不安なことがあれば積極的に職場に相談してみましょう。満員電車を避ける時差通勤や、体力的なことを考えた仕事内容など、無理せず働ける環境を整えてもらいましょう。
妊娠中に悩むことは誰にでも必ずあることです。絶対に避けてもらいたいことは、一人で抱え込んでしまうこと。悩みがあれば、お友だちでも母親でも日頃から話しやすい人に自分の今の気持ちを話してみましょう。不安や心配事は、人に話すことで少し和らいでくるものです。もちろん、パートナーと話すことも必要です。生活面ではもちろんですが、精神的につらいこともフォローしてもらえるように話し合いましょう。
悩みがあるときには、ずっと家にこもっていては、気分がますます滅入ってしまいます。体調が悪いときは別ですが、体調の良いときには、なるべく外に出て散歩や妊婦さん向けのストレッチなど軽い運動をしてみてください。体を動かせば血流も良くなり、気分も回復していくものです。
自分だけで悩みに向き合っていると、ネガティブな情報ばかり耳に入って来るものです。多くの方がネットなどで情報検索をすると思いますが、その情報は本当に正しいのか確認が必要です。残念ですが、妊娠出産に関するフェイク情報も多くあるのです。できればそのような情報は避けて、前向きでポジティブな情報を積極的に取り入れるようにしたいですね。
妊娠中にさまざまなことを考えるのは、当然のことです。しかし、あまりに悩みすぎてしまうと、赤ちゃんに影響が出ることも否定できません。例えば、ストレスによる血管の収縮で早産を誘発することもあります。また、さらに悪い事態が妊娠12~22週目の中期に起こる「後期流産」です。これも過度のストレスや運動が原因といわれています。
妊娠中には、ホルモンのバランスが崩れてしまい、心身両面でさまざまなトラブルが現れます。また、不安に感じることも多いでしょう。しかし、これらは一過性のものです。周囲の人に相談をして協力を仰いで、正しい情報を取り入れ、心身ともに健康に過ごして元気な赤ちゃんを産んでください。
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