アンケート結果を
今すぐ確認!

産後も便秘や痔に注意が必要?原因と対策について

公開日: |更新日:

ここでは、産後の便秘や痔について解説しています。産後は便秘や痔になりやすい状態のため、適切な予防対策が大切。便秘や痔の原因も理解しておきましょう。

産後に便秘・痔になりやすい理由

「便秘」や「痔」というと恥ずかしく感じてしまう方もいるかもしれませんが、産後に便秘や痔になるママは多くいます。そもそも痔とは肛門の病気の総称のこと。いくつか種類があり、痔になると出血や痛み、腫れ、痒みなどが現れます。

肛門の周囲には、肛門クッションという静脈の集まり(静脈叢)があります。肛門クッションによって肛門を閉じており、静脈叢の血管に圧力がかかると痔につながります。

痔を発症する原因としては、「ホルモン変化」や「腹圧の上昇(長時間立つ、重いものを持つなど)」、「便秘による排便時のいきみ」や「分娩時のいきみ」などが挙げられます。また、3,800g以上の大きめの赤ちゃんを出産するときにも痔になりやすいといわれています。
分娩の際には強い力でいきみますから、痔になってしまうことは珍しくないのですね。

また、骨盤底筋の衰え・会陰切開の傷・水分不足・自律神経の乱れ・直腸瘤などによって産後に便秘になるママも多いそう。便秘時のいきみは痔につながりますから、産後の便秘によって痔になってしまうことも考えられます。

痔の種類について

痔には「内痔核」や「外痔核」、「裂肛(切れ痔)」などの種類があります。すべて妊産婦が発症しやすい痔であり、発症要因や箇所、症状によって名称が異なります。それでは、痔の種類についてもう少し詳しく紹介します。

内痔核(いぼ痔)

内痔核とは、肛門の内側にできるいぼ痔のこと。肛門内側の血管が膨らんで血豆ができ、肛門内に留まっている状態です。初期は排便時の出血のみで痛みを伴わないことが多いものの、悪化すると排便時に肛門の外側に出てきて痛みを感じます。

また、さらに悪化すると血豆が指で戻さないと戻らなくなったり、押し込んでも戻らなくなったりすることがあります。

外痔核(いぼ痔)

外痔核は肛門の外側にできるいぼ痔をさしています。痛みや出血を伴い、肛門外側の血管が膨らみ血豆ができている状態です。

裂肛(切れ痔)

裂肛(切れ痔)も妊産婦に多い痔です。肛門の皮膚が切れたり裂けたりすることで、排便時に痛みや出血があります。

産後の便秘・痔の治療法について

産後に痔になった場合、初期であれば軟膏や座薬などを用いた局所療法で治療できることがほとんど。ただし、市販薬にはステロイド入りの薬もあるため、授乳への影響を考慮し医師の診察を受けることをおすすめします。

また、内痔核(肛門の内側にできるいぼ痔)でⅢ度以上(血豆が外に出てきてしまい、指で押さないと戻らない・押しても戻らない)の場合は手術が必要です。

また、妊娠中の手術は避け、可能な限り薬での治療を試みることが多いようです。産後は手術が可能ですが、入院や手術によって家を留守にすることが難しいケースもありますよね。そのため、妊娠前に痔の症状を自覚している場合は早めの治療が推奨されています。

産後の便秘・痔の予防方法

便秘の予防方法

便秘は痔につながる可能性があります。出産後は授乳による脱水症状が原因で便が固くなることもあるため、便秘にならないよう水分や食物繊維を十分に摂ることが大切です。たとえばヨーグルトや野菜、果物、山芋、わかめ、納豆、ごまなどには食物繊維が多く含まれています。

また、必要に応じて整腸剤や緩下剤を処方してもらうこともできるため、便秘に悩む場合は早めにクリニックへ相談しましょう。

とくに産後約6〜8週間は腸の動きが低下しやすくなっています。水分や食物繊維の十分な摂取を心がけ、休息時間を意識して確保するようにしましょう。

痔の予防方法

産後の痔予防では、まずは便秘にならないようにすることが大切。

また、腹圧がかかると痔になりやすくなるため、長時間立たないようにする・重いものを持たないようにする・お風呂にゆっくり浸かって血流を良くするなどの対策を行ないましょう。赤ちゃんを抱っこするときは、立つよりも座っていた方が痔予防には効果的です。

関連ページ

よくばりプレママにおすすめ 分娩・出産を最高の瞬間にする産院えらびin横浜市

産後のママが知っておきたい基礎知識
産後のむくみはなぜ起きるの?
産褥熱(さんじょくねつ)とは?原因や症状を解説
産後の悪露
産後ケア(産褥ケア)とは?
産後に抜け毛が増えるって本当?対策はある?

横浜市の産婦人科を探す