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妊娠をすると女性は多くの血液を必要とするため、これまで貧血と診断されたことがない方でも妊娠すると「貧血」となる人も多いでしょう。だからこそ妊娠時には貧血への対策が重要なのです。このページでは妊婦さんの貧血対策について紹介します。
貧血の症状に対し内服薬などが処方されることもありますが、基本的な予防法は日ごろの食事です。ヘム鉄・非ヘム鉄が豊富な食材を意識して摂取することで、貧血対策となります。ここでは具体的な食材を見ていきましょう。
貧血には「鉄分」が良いと思っている方も多いでしょう。鉄分には肉などに多く含まれる「ヘム鉄」、野菜などに多く含まれる「非ヘム鉄」に分類されます。
ヘム鉄が多い食材
非ヘム鉄が多い食材
上記のような食材があり、ヘム鉄の方が高い吸収率があると言われています。ただヘム鉄にはクセのある食材も多く、苦手と考える方や妊娠中に生のレバーなどを避けたいと思う方も多いでしょう。無理して食べていてもストレスになるだけなので、吸収率を考えるのではなく色んな食材を組み合わせた上手に鉄分を含む食材を献立に加えるようにしてください。
女性の1日の鉄分の摂取目安は妊娠初期であれば9.0㎎程度、妊娠中期・後期であれば16㎎程度です。タンパク質や葉酸、ビタミンなど鉄分の吸収をサポートしてくれる食材と組み合わせながら、鉄分を効率的に摂取するようにしましょう。
参照元:国立研究開発法人|鉄普段の食事から鉄分を摂取することは大切ですが、上手く吸収できないこともあるので吸収率を高めるよう働きかける必要もあるでしょう。鉄分の吸収率アップを図るためには、クエン酸を含む食材を一緒に摂取することがおすすめです。たとえばレモン・いちご・梅干し・柑橘類など少し酸っぱいと感じる食材にクエン酸は多く含まれています。たとえば普通のステーキをレモンステーキにする、サラダに柑橘類を加えるなどの工夫をすれば、簡単にクエン酸と鉄分を一緒に摂取できるでしょう。
実は鉄製の料理器具を活用することで、器具から鉄が溶けだし、鉄分を多く補えます。とくに煮物など鉄鍋で煮る調理法であれば、より鉄分が増えるので適しているでしょう。鉄鍋などの料理器具を上手く取り入れてみてください。
食材の中には鉄分の吸収を阻害してしまうものもあるため、組み合わせに注意が必要です。その一つがコーヒーや紅茶などに含まれているタンニンという物質。鉄分を効率的に吸収させるためにも食後30分から1時間ほどは控えた方がいいでしょう。
胎児には沢山の栄養が必要となり、血液が大量に送り込まれます。そのため妊娠すれば血液中の赤血球が増え、鉄分を多く使われてしまうのです。そのため妊婦は鉄欠乏状態になりやすく、貧血の症状をきたしやすくなるでしょう。だからこそ鉄分をしっかりと補わなければ、とくに妊娠中は貧血症状を起こしてしまうため注意が必要になってきます。
妊娠中は特に貧血の症状に注意しなければなりません。鉄分を多く含む食材を摂るだけでなく、吸収率を高めてくれるクエン酸を一緒に摂取することを意識しましょう。またコーヒーや紅茶などに含まれる「タンニン」は吸収を阻害してしまうので、食後1時間ほどは避けた方が無難です。日頃の食事の中で上手に貧血対策を行いましょう。
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