公開日: |更新日:
ここでは分娩法にもこだわりたいプレママに向けて、自然分娩の1つである「ソフロロジー分娩」について紹介します。ソフロロジー分娩の特徴をはじめ、メリットやデメリット、実際にソフロロジー分娩で出産した人の体験談についてまとめてみました。
ソフロロジー分娩とは、心と身体をリラックスした状態へと導くソフロロジー式を取り入れた分娩法です。ソフロロジー分娩の目的は妊娠中からソフロロジー式のエクササイズやイメージトレーニングを行ない、リラックスした前向きな状態で出産に臨むこと。前向きな気持ちになることで出産に対する不安や恐怖心を軽減できるといわれています。
ソフロロジー分娩の基本となるのは「イメージトレーニング」「エクササイズ」「呼吸法」の3つ。それぞれの特徴について解説します。
ソフロロジー分娩で特に重要視されているのがイメージトレーニングです。イメージトレーニングは出産に向けてリラックスした状態になれるように取り組むもので、イメージトレーニング用のCDを何度も繰り返し聞いたり、お腹の赤ちゃんに名前(胎児ネームでも可)をつけて話しかけたりすることで、母性や赤ちゃんとの絆が徐々に育まれていくとのこと。
イメージトレーニングを積みながらお腹の赤ちゃんを日常的に意識することで「早く赤ちゃんに会いたい」と思えるようになり、陣痛に対しても「赤ちゃんに会うために必要なエネルギー」として前向きに捉えられるようになるといわれています。
ソフロロジー式のエクササイズには、ヨガの動きや考え方が取り入れられています。エクササイズを繰り返しながら緊張とリラックスを身体で覚えることで、お産の本番でも意識的にリラックスしやすい状態をつくれるようになるとのこと。余計な力が入りにくいので分娩時の痛みを緩和できるほか、会陰裂傷が起こりにくくなり、産後の回復の促進を期待できます。
日本で有名なラマーズ式が「ヒッヒッフー」という呼吸法なのに対し、ソフロロジー式は鼻からゆっくりと息を吸って口から「フー」とゆっくり長く吐き出す複式呼吸が基本。ソフロロジー式の呼吸法だと陣痛がきても無駄な力が入りにくく、産道にいる赤ちゃんに十分な酸素を送り続けられるため、赤ちゃんが健康な状態で生まれやすいとされています。
ソフロロジー分娩のメリットは、イメージトレーニングやエクササイズ、呼吸法を通して心身がリラックスした状態になり、出産に対する恐怖や不安感を緩和できること。特に出産や陣痛に対する意識が痛くて苦しいものから「赤ちゃんに会うために必要なエネルギー」に変わることで、痛みを前向きに受け入れながら出産に臨めるようになるとされています。
また、ソフロロジー式で意識的にリラックスした状態をつくれるようになると、実際のお産でも緊張や筋肉がほぐれ、麻酔をしなくても陣痛を緩和できるといわれています。
出産に対して恐怖や不安心があると緊張で身体がこわばり、余計な力が入ってしまいます。その状態だとママの体力が消耗してしまうだけでなく、会陰裂傷を起こして産後の回復が遅れたり、ひどいときは後遺症が残ったりといったトラブルにつながりかねません。
ソフロロジー式では妊娠中から出産に対して前向きな気持ちで臨めるように準備できるため、リラックスした状態で出産することで体力消耗や会陰裂傷を抑え、産後の回復促進につなげられます。産後の回復が早まると心に余裕も生まれ、前向きに育児に臨めるのもソフロロジー分娩のメリットです。
ソフロロジー式の呼吸法だとお腹の赤ちゃんにしっかり酸素を送れるため、赤ちゃんが酸欠の状態で生まれてくるリスクを減らすことができるとされています。その結果、出産直後も元気な産声をあげたり顔色もきれいなピンク色で生まれてきたりするケースが多いとのこと。赤ちゃんにとって良い影響を与えるだけでなく、ママにとってもゆっくり呼吸をして余計な力を抜くことで産道の圧迫感が弱まり、スムーズな出産につながりやすいメリットがあります。
ソフロロジー分娩はイメージトレーニングが重要となる分娩法のため、赤ちゃんが常に自分と一緒にいる感覚や赤ちゃんが生まれてきたときの幸せなイメージをうまく連想できないというママにはあまり向いていません。また、ママによってはヨガを取り入れたソフロロジー式にスピリチュアルな一面を感じて苦手意識を持ってしまう可能性もあり。
母親学級でソフロロジー教室を設けている産院もあるため、参加してみて自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。
妊娠中にソフロロジー式のトレーニングに取り組んでいたとしても本番のお産で陣痛を強く感じてしまい、ソフロロジー式の呼吸法がうまくできないケースもあります。特に初めての出産は痛みにパニックを起こしやすいため、ソフロロジー式の呼吸ができるように導いてくれるソフロロジー分娩に慣れた産院を選ぶのがおすすめです。
ソフロロジーしか経験していないので、ラマーズ法(ヒッヒッフーの呼吸法の分娩)や無痛分娩など他の分娩法とは比べられませんが、最後まで痛みで泣いたり叫んだりすることなく落ち着いて出産できたので、もしまた出産することがあればまたソフロロジーがいいなと思っています。
イト P夫婦のミニマム子育て研究室より抜粋:https://www.itoyut.com/birth-report-sophrology/
いきみ出産よりも圧倒的に体力の消耗&体へのダメージが少なかった!ので、産後一時間くらいで復活できた。筋肉痛なし!(第一子のいきみ出産の時に比べてあまりにも楽に感じて、産後ハイの状態になったくらい) 陣痛到来中、吸って吐く呼吸の回数に集中することで、ただただ陣痛の痛みに耐えるだけよりも、格段に楽だった。
「いきまなくていい、いきまなくてもながーく息を吐いているだけでお産は進みます」と言われていたので、静かにリラックスした精神状態でお産に臨めた。(中略)出産直後に「これならもう一回出産してもいいかも(つわりはイヤだけど)」とまで思えた。(第一子のいきみ出産が個人的にしんどすぎたので、なかなか第二子に踏み切れなかったのとえらい違い)
西宮で、ずずいと子育てブログより抜粋:http://zuzuito.com/childcare-2/maternity/sophrology
陣痛が痛いか痛くないかで言ったら、痛かったです。でも、ソフロロジーの定義に沿って“陣痛は息子に会うための喜びのエネルギー”として捉えていたこと、陣痛に感謝できたこと、呼吸法を続けたこと、BGMをきいてリラックスできたことでかなり軽減されたと思います
「陣痛って、もっと死ぬほど痛いかと思いました!」って分娩後に先生に言えたくらいです。
ゼクシィBaby 妊娠・出産・育児 みんなの体験記より抜粋:https://zexybaby.zexy.net/taikenki/entry/2017/02/26/220000
正直に言うと、落ち着いていたけれどめちゃくちゃ痛くて、何度ももうやめたい、二度と産みたくない、思いました。なので、痛くない出産、というのは嘘というか大げさだと思います。ただ1人目を他の方法で産んで、2人目をソフロで産んだ何人かに聞くと、ソフロじゃなかったらもっと全然痛いらしいので、和痛であることは確からしいです。でも決して痛くなくはないです。赤ちゃんのためには痛いとかそんなことどうでも良いと思えるようになるだけです。でもその結果、赤ちゃんも苦しい思いをせず、自分も冷静でいられて余計な体力を消耗しないのなら、それで良いと思いました
にこにこ息子たち♡4歳差兄弟ママより抜粋:https://ameblo.jp/gift-of-life0630/entry-12295078715.html
横浜市の先輩ママに聞いた!
分娩・産院の満足ポイント