公開日: |更新日:
妊娠4ヶ月頃になると、赤ちゃんの成長や母体にどんな症状や変化が見られるのか気になる方もいるのではないのでしょうか。
妊娠4か月頃の過ごし方や注意点が知りたい方もいることでしょう。本記事では、妊娠4ヶ月頃の赤ちゃんの成長や妊婦さんに見られる症状、注意するポイントなど述べていきます。
妊娠12週頃になると、超音波検査で脳を左脳と右脳に分けるミッドラインが見られるようになります。心臓も形成され、右心房、右心室、左心房、左心室と4つの部屋が見えるようになります。胎児は、受精卵になった時に「命の設計図」が決まり、その情報を元に作られていくのです。例えばビルの建設で想像してみると、最上階が脳、その下の階は心臓です。赤ちゃんの成長に伴って、フロアごとに少しずつ小部屋が作られていきます。
消化器を形成する臓器はたくさんあり、食べ物の消化や吸収を行う大切な役割を担います。小腸では食べ物を分解して栄養素を吸収し、大腸は水分や電解質を吸収して便をつくる働きを担当しています。お腹の中にいる赤ちゃんは、大腸より小腸が先に発達していくのです。小腸は妊娠7週頃に生じ、その一部が臍帯へ出ています。しかし妊娠8週以降になると、小腸は赤ちゃんのお腹の中に落ち着き、妊娠13週あたりから急激に成長し始めます。
妊娠14~15週になると、赤ちゃんとお母さんをつなぐ胎盤が完成します。妊娠直後から、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる細い根のような組織が、子宮内膜に少しずつ根を張り出し、胎盤という器官を形成していくのです。胎盤には臍帯(へその緒)がついていて、赤ちゃんとお母さんをつなぐ役割を持ちます。臍帯の中には3本の血管(臍動脈2本・臍静脈1本)があります。
胎盤ができあがると、臍帯の中にある静脈を通してお母さんから赤ちゃんへ酸素や栄養が運ばれます。赤ちゃんからは臍動脈を経由して、老廃物や二酸化炭素など不要な物質を送り返すのです。それを母体の肝臓などで処理されています。胎盤は栄養素や老廃物の取り替えが行われる場所であり、赤ちゃんにとってなくてはならない器官です。
胎盤は、妊娠を維持するホルモンを分泌させたり、赤ちゃんを育てたりするなど重要な働きを担います。赤ちゃんの成長に欠かせない酸素や栄養素も母体の血液が材料となりますが、そのままの状態で運ばれません。胎盤が胎児用に血液を作りかえてから届けるため、お母さんの血液と混ざることはないのです。
胎盤が完成すると、栄養素や老廃物の取り替えが盛んに行われるため、赤ちゃんはお腹の中で著しく大きく育っていくのが特徴。
妊娠15週になると、各器官の形成が終わって臓器の基本的な形を作り、機能が少しずつ発達。この頃になると外性器の形もはっきりしてくるため、性別がわかるようになってきます。しかし赤ちゃんはまだ小さくて向きによっては映らないこともあるため、もう少し週数が進むと確認しやすくなります。
皮膚の発達が進むのもこの頃です。妊娠11週頃、お腹の中の赤ちゃんの皮膚はとても薄い状態です。妊娠15週くらいには赤みが増し、少しずつ不透明になっていきます。しかし血管が透けて見えるくらいの厚さです。顔の皮膚はうっすらと「うぶ毛」が生え、その後少しずつ、皮膚の形成が進んでいきます。
妊娠12~13週頃になると、つわりが落ち着いてきます。長引いてしまう場合も、妊娠15~16週には治まってくるのが特徴です。つわりによる症状で食べられなかった人も食欲が出てきますが、栄養バランスを意識したり、塩分の摂り過ぎに気を付けたりすることが大切です。
つわりが落ち着いてきたら、食生活の見直しをするのがおすすめ。つわりがきっかけで、お惣菜やレトルト食品、嗜好品などに偏ってしまっていた方は、無理のない範囲で食事を手作りしてみるとよいでしょう。
肉類や魚介類、卵、豆類、野菜、海藻などさまざまな食品をバランスよく取り入れたり、ダシの旨味を活用したりすると、妊娠中の体重管理や離乳食づくりにも役立ちます。市販の書籍を活用したり、病院の母親学級に参加したりするなど、妊娠中の食事の仕方について学んでいくのがおすすめです。
妊娠4ヶ月を過ぎると、個人差はありますが、お腹がだんだんふっくらとし始めます。妊娠15週末には、子宮の大きさはグレープフルーツぐらいになります。
子宮が大きくなってくると、恥骨の間に収まりきらなくなり、おへその下くらいまで上がってくるため、周囲の人から気づかれる方もいるほど。おなかのふくらみ方や妊娠中の症状には個人差があるので、わからないことや不安な点があれば、健診時に医師や助産師に相談することがおすすめです。
横浜市の先輩ママに聞いた!
分娩・産院の満足ポイント