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見つかった場合は?
治療法・予防法まとめ

妊娠中に子宮がんが
見つかった場合は?
治療法・予防法まとめ

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ここでは、子宮がんについてまとめました。子宮体がんや子宮頸がんの原因や症状のほか、妊娠中の子宮がんについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

子宮がんとは?

子宮がんとは、子宮に発生する悪性腫瘍のことです。

子宮がんには「子宮体がん」と「子宮頸がん」の2種類があり、悪性腫瘍が発生した箇所によって区別されます。

子宮体がんは、子宮の奥部分である子宮体部にできます。一方子宮頸がんは子宮の入り口部分である子宮頸部にでき、以前は子宮がんのほとんどが子宮頸がんといわれていました。しかし、近年では子宮体がんの割合が増えているようです。

子宮体がんとは?
症状と原因について

子宮体がんとは、子宮体部にできる子宮がんのこと。子宮体部に良性腫瘍ができた場合は子宮筋腫ですが、子宮体部に悪性腫瘍ができた場合は子宮体がんと判断します。

子宮体がんは子宮内膜から悪性腫瘍が発生することがほとんどのため、子宮内膜がんとも呼ばれています。近年、日本の成人女性に増えているがんのひとつです。

子宮体がんの症状

子宮体がんを発症すると、早期の段階では不正出血が認められることが多いようです。たとえば月経ではない期間に出血がある、閉経したのに出血がある場合などは不正出血の可能性があります。出血といっても、おりものに血が混ざる程度のケースや褐色のこともあるため注意しましょう。

また、排尿時に痛みがある・排尿しにくい・性交時に痛みがある・下腹部に痛みがある・腹部膨満感があるなどの症状が出ることもあります。

早期の段階ではまだ症状は進行していませんが、不正出血が少量でもある場合は早めの受診が必要です。

子宮体がんの原因

卵巣の働きが悪い・閉経しているなどの場合に、子宮内膜が増殖し続けることがあります。すると子宮内膜増殖症を発症し、発がん因子が作用することによって子宮体がんへと進展する可能性があります。

なお、通常、子宮内膜は生理のときにはがれ落ちます。そのため閉経前に子宮体がんが発生することはまれです。閉経を迎える40歳後半から患者が増え、最も患者数が多いのは50~60歳代とされています。

子宮頸がんとは?
症状と原因について

子宮頸がんとは、子宮頸部にできる子宮がんのこと。子宮頸部の入り口である外子宮口にできることが多く、がん細胞はゆっくりと時間をかけて増殖し、一般的に5~10年ほどの期間を経て浸潤がんとなります。若い女性の発症率が高く、20~30歳代の女性患者が増加。発症のピークは30歳代後半といわれています。

しかし子宮頸がんは進行が遅いため、定期的な検診を受けていれば、がんになる前の段階で発見できます。

子宮頸がんの症状

子宮頸がんの初期段階では、自覚症状がほとんどありません。がんが進行すると異常なおりものや月経以外での出血、性行為の際の出血、下腹部の痛みなどを自覚します。そのため、心あたりがある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に持続的に感染することで発症すると考えられています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉によって感染しますが、感染すること自体は珍しくありません。通常は感染しても免疫機能によってウイルスが排除されるものの、ウイルスが排除されずに長期間感染してしまうと細胞ががん化する可能性があります。

妊娠中に子宮頸がんが見つかった時
赤ちゃんへの影響は?

妊娠中に子宮頸がんが発見されるケースは、珍しいことではありません。妊娠初期の検診では子宮頸がんの検査を実施しており、検査によって子宮頸がんが発見されるケースがあるためです。

もしも妊娠中に子宮頸がんが発見された場合は、ステージ分類や状況によって対応が異なります。妊娠の継続が可能であれば、経過を診ながら出産へと備えます。

妊娠中に子宮頸がんが
見つかった場合の対応

経過観察をする

子宮頸がん検査によって発症が認められたものの、前がん病変の段階である場合は、緊急性がないと判断されることが多いようです。その場合、経過観察を行いながら出産へと備えます。

ただし、妊娠を継続して経過観察を行う場合は治療が遅れるため、ステージ分類によっては命に係る可能性があることを覚えておきましょう。

手術療法を行う

ステージ分類や状態にもよるものの、「円錐切除術」や「レーザー蒸散術」などによって手術療法を行う場合もあります。

たとえば円錐切除術は、初期の子宮頸がんに適応可能。子宮頸部の一部を、レーザーやメスを用いて円錐状に取り除きます。妊娠を継続することは可能ですが、早産や流産のリスクがあります。

一方レーザー蒸散術では、子宮頸管に影響を与えずに治療が可能です。子宮頸がんの前段階である中等度異形成と高度異形成の場合に適応されます。

また、発見された子宮頸がんの進行度や性格によっては、一刻を争う場合もあります。妊娠の継続を断念し、母体の命を守ることも考えられるでしょう。非常に辛い選択ですが、医師や家族とよく相談することをおすすめします。

子宮がんの治療方法

子宮がんの治療方法は、がんの進行度や性格によって決定します。

比較的進行度の浅いⅠ期やⅡ期では手術療法が選択され、たとえば子宮体がんでは子宮と卵巣・卵管を取り除きます。手術を行った後に病期を確定し、術後の再発リスク分類に応じて薬物療法や放射線治療などを行います。

また、子宮頸がんの前がん病変段階などの初期の場合、子宮頸部円錐切除術などで組織診を行います。その後治療方針を決定し、ステージ分類などに応じて全摘手術や放射線治療、薬物治療などを行います。

なお、子宮がんは定期的な検診によって早期に発見できます。定期的な検診を受けていれば手術で治療可能なケースが多いため、定期検診を受けることが大切です。

初期であれば
子宮を残すことはできる?

手術によって子宮を摘出ししまうと、その後の妊娠や出産ができなくなってしまいます。とくに子宮頸がんは20~30歳代の若い女性に発症率の高い病気ですから、妊娠や出産できる状態を希望する患者さんは少なくないでしょう。

初期の子宮がんであれば、子宮を摘出せずに治療できるケースがあります。たとえば子宮頸がんでは病変部位のみを切除したり、子宮体がんではホルモン剤を使用するなどの方法があります。

ただし、子宮を残して手術ができるかどうかは、がんのステージ分類や性格によって異なります。子宮頸がんであれば「前がん病変またはⅠA期、ⅠB1期の子宮頸がんで、病気の状態が一定の基準を満たしている」ことが必要です。

また、子宮頸がん手術で卵巣を残した場合、再発リスク因子があると術後の放射線治療などが必要になります。そのため卵巣を固定し放射線が届かないようにする術前処置がとられます。

子宮がんの予防方法は?

がん全般を予防するためには、「禁煙」「節度のある飲酒」「栄養バランスのとれた食事」が大切。また、「身体活動」や「適切な体形の維持」「感染予防」も重要です。子宮がんに限ったことではありませんが、普段から喫煙や暴飲暴食、偏食などを避け、適度な運動や感染予防に努めましょう。

子宮頸がんを予防する
HPVワクチン

子宮頸がんの予防方法としては、HPVワクチンの接種の効果が期待されています。

HPVワクチンはウイルスが人体に進入した際に効果を発揮し、感染を予防してくれます。しかし既にウイルスに感染した人への効果は期待できません。そのため初めての性交渉前に接種することが望ましいでしょう。そこで国では、接種対象年齢(小学6年生~高校1年生の女子)へHPVワクチンの接種を勧奨しています。

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