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妊娠32週~35週に当たる妊娠9ヶ月。この時期は赤ちゃんの肺機能が外にでても大丈夫なほど成熟し、自分で呼吸できる力を体得します。赤ちゃんの発育の個人差が出てくる時期でもあるため、胎動チェックや赤ちゃんの元気を確かめる検査が欠かせません。お母さんも動悸や息切れ、腰痛など大変です。いつでも入院できるよう万全な準備をしておきましょう。
妊娠9ヶ月の赤ちゃんは肺の機能が整い、自分で呼吸する能力を得ます。皮下脂肪が増え、体だけでなく顔もふっくらしてきます。そのため顔立ちも分かるようになるでしょう。手足の爪が伸びてくるのもこの時期ですが、まだ体の機能の全て完全に出来上がったわけではないので、もう少しお母さんの中で誕生の準備をする必要があります。
妊娠32週は羊水の量が一番多いときです。その量は1000mlにもなり、36週頃までこのピークの状態が続きます。そもそも、羊水には胎児の塾生を助ける電解質や、アミノ酸、脂質などが含まれており、胎児は羊水を飲むことでこれらの栄養を摂取しているのです。他にも、羊水には外からの圧迫から胎児を守ったり、転んだ時のクッションになったりする役割があります。子宮の中を動き回っても胎児の臍帯や体が傷つかないのも羊水のおかげです。
参照元:moony(https://jp.moony.com/ja/tips/pregnancy/pregnancy/hyakka/pt0024.html)
妊娠28週あたりからお腹の中で光を感じ、寝たり起きたりできるようになる胎児ですが、妊娠33週になると、その時間の感覚がより正確になってきます。具体的にいうと、レム睡眠とノンレム睡眠をだいたい40分~90分周期で繰り返すようになり、週を追うごとに眠りのリズムは安定していき、完成するのは妊娠40週ごろです。
レム睡眠は動睡眠であり、眠っていても目が動いたり体が動いたりします。一方でノンレム睡眠中に体の動きは見られません。どちらの睡眠にしても脳は活発に働いており、胎児の眠りは脳の発達に関係されていると言われています。
参照元:moony(https://jp.moony.com/ja/tips/pregnancy/pregnancy/hyakka/pt0024.html)
胎児の肺の働きが成熟を迎える妊娠34週。赤ちゃんは肺の中にある、肺胞というガス交換をする部位を膨張させるのに必要な、肺サーファクタントという成分が作れるようになります。これで外の世界へ出ても呼吸することが可能です。
基本的に赤ちゃんは、妊娠34週以降であれば人工呼吸器がなくても自分の力で呼吸できます。そのため予定日より早く生まれてしまった場合でも、妊娠34週以降であれば比較的安心です。
妊娠35週は赤ちゃんの発育の個人差が生じる期間です。この時期には赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくなく、発育状況は大抵正常の範囲内に収まっているものですが、心配な場合は検査を行うこともあります。
また、この時期の検査で出されるのは胎児の推定体重と胎児評価です。胎児の推定体重は超音波を使用した検査で割り出し、児頭大横径、腹部周囲長、大腿骨の長さから推測します。体重が少なくて胎児発育不全(FGR)の可能性がある場合は、さらに詳しい検査をするでしょう。そして、胎児評価は胎児が元気かを調べる検査です。胎児が元気かどうかを知る上で、重要な手がかりになるのが心拍数。お母さんのお腹にセンサーを取り付け、分娩監視装置で胎児の心拍数を観測します。この検査を胎児心拍数モニタリングといい、胎動に伴って一時的に心拍数が増えると、元気と評価が下されます。
赤ちゃんが大きくなったことでお母さんは内臓が圧迫され、胸やけや息切れ、動機などを感じるようになります。妊娠9ヶ月はお母さんが「つわり?」と思うほど食欲が減退する時期であり、膀胱も圧迫されるため尿トラブルも起こりやすくなるでしょう。里帰り出産を希望する場合はこの時期に帰るっておくことをおすすめします。
子宮底長が30~32cmほどになる妊娠9ヶ月。お母さんの子宮はみぞおち付近まで上がってきて、胃や肺も一緒に持ち上げられます。そのため心臓が圧迫され、胃もたれや動機、息切れなどの症状が見受けられるようになります。胃が圧迫されると1回の食事量が減ってしまうため不安になるかもしれませんが、そのようなときは、体が一回で食べすぎないように食事量を調節してくれているのだと捉えるのがおすすめです。過食しないよう、胃がサインを送ってくれていると思えば、少し気が楽になるでしょう。
大きくなった子宮を支えるにあたり、お母さんの腰にはかなりの負荷がかかっています。そのため、妊娠9ヶ月の妊婦さんは腰痛がひどくなることが多く、足の付け根に負担がかかるせいで脚がつったり、股のあたりがつったりすることがあるでしょう。お腹が大きいと体を動かすのが煩わしくなってしまいますが、適度な運動は血行を促進し、腰痛改善効果も期待できます。カロリーも消費できるので、太りすぎや妊娠血圧症群を予防することもできるでしょう。億劫なのは分かりますが、できるだけ体を動かすよう意識するのが大切です。
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