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気をつけたい妊娠性歯肉炎とは?

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妊娠性歯肉炎は、妊娠しているときに起きる歯肉炎です。早期低体重児出産のリスクを高める可能性があるとの報告もあり、適切に対処しなければなりません。ここでは妊娠性歯肉炎の原因や症状、治療法、予防など紹介していきます。

妊娠中に起こるかもしれない歯肉炎

妊娠性歯肉炎は、妊娠時に発症する歯肉炎です。どれほどの割合で発症しているのかは、未だに分かっておらず、調査の結果もバラつきがあります。ただ妊娠中の女性が歯周病を患っている場合、早期低体重児出産のリスクが7倍に上がるというアメリカの調査もあるため、妊娠性歯肉炎は早めに治療することが大切です。

参照元:清水歯科クリニック(https://www.xn--zsrt94cr2ap7v5ra.tokyo/歯周病の予防/妊娠妊婦と歯周病.html)

歯周病と低体重出産のリスクとは

近年の研究で、歯周病が全身に大きく影響を及ぼすことが分かってきています。歯周病による炎症が血液を介して、全身に巡るからだと考えられていますが、ハッキリとは分かっていない状況です。

その中でも妊娠している女性が歯周病を発症しているケースだと、低体重児や早産の可能性が高まるとの報告もあります。歯周病を発症していない方と比べると、そのリスクは7倍以上で、喫煙やアルコール、高齢出産など以上に高い数値なのです。

妊娠性歯肉炎や歯周病は、予防できる可能性も高い疾患です。母子のことを考えれば、早い段階でしっかりと予防を始めるようにしましょう。また少しでも歯ぐきの腫れや痛みなどがあれば、早めに歯医者に相談してください。

参照元:清水歯科クリニック(https://www.xn--zsrt94cr2ap7v5ra.tokyo/歯周病の予防/妊娠妊婦と歯周病.html)

妊娠性歯肉炎の原因

ホルモンの影響

プロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが、妊娠中増加するため、そのホルモンによる影響が原因の一つとされています。ただプロゲステロンだけが妊娠性歯肉炎の原因ではありません。歯茎に対し刺激が加わり、腫れてしまうことで妊娠性歯肉炎を発症します。

細菌による影響

通常の歯周病は、歯周病菌という細菌によって発症する疾患です。妊娠性歯肉炎も菌が原因となり発症しますが、歯周病菌ではなくプレボテラ・インターメディアと呼ばれる細菌が影響していると考えられています。

妊娠性歯肉炎の症状

妊娠性歯肉炎も、通常の歯肉炎も症状はほとんど同じです。

  • 歯ぐきの腫れ
  • 歯ぐきの痛み
  • 出血

上記のような症状があります。妊娠5週目から20週目頃に出血や腫れが見られるようになり、妊娠32週目には口臭も気になるケースが多いようです。

参照元:野原歯科医院(https://www.nohara-dentalclinic.jp/2019/12/27/妊娠性歯肉炎/)

妊娠性歯肉炎の治療

妊娠性歯肉炎は、基本的に出産のあとから徐々に落ち着いてきます。しかし放置していれば、早産・低体重出産などのリスクを高めてしまい、産後の歯周病も悪化する可能性があるので注意が必要です。

妊娠性歯肉炎の治療は、歯石の除去や歯の表面をツルツルに磨くことが中心となります。また痛みに関しては、妊娠中のため安全性に配慮しなければなりません。麻酔や内服薬など不安があれば、必ず医師に相談するようにしましょう。妊娠中でも問題のない範囲で治療プランを考えてくれるはずです。

妊娠性歯肉炎の予防

歯磨きの徹底

妊娠性歯肉炎を予防する上で、一番重要なことは口腔内をキレイにすることです。歯周病になる原因の菌は、基本的に歯垢の中におり、歯の汚れを取り除くことで細菌の活動を抑えることができるでしょう。

できれば毎食後しっかり歯磨きを入念に行ってください。歯の表面だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどで歯と歯の間もキレイにすることが大切です。

ただ妊娠中だと歯磨きで気分が悪くなってしまうこともあるでしょう。そんな時は無理に磨く必要はありません。体調を見ながら、軽く歯磨きを行うだけでも問題はないでしょう。歯ブラシが口の中に入るだけでキツイと言うときは、子供用の歯ブラシも活用してみてください。子供用の歯ブラシはヘッドが小さいため、大人用よりも楽になることがあります。

歯医者でクリーニングを行う

自分では入念に歯磨きを行っているつもりでも、僅かな隙間に食べカスが入り込んでいるケースもあります。できれば歯医者で取りきれなかった歯垢などを除去してもらいましょう。歯医者なら専用の機器もフル活用してくれるため、スッキリと磨いてくれるはず。ツルツルにすることで、歯垢も付きにくくなるというメリットもあります。

ただ妊娠16週から28週の妊娠中期の頃が、一番歯のクリーニングに適していると言われており、そのタイミングを逃せばクリーニングが出来ないケースも多いです。必ずタイミングを見計らって、母子手帳持参で歯医者に来院してください。

水分をこまめに摂取する

妊娠時にはホルモンのバランスが変化し、唾液が減少してしまいます。

  • 抗菌作用…口腔内の細菌を減少させる
  • 洗浄作用…口腔内の汚れを洗い流す
  • 再石灰化作用…初期の虫歯を治す

唾液には上記のような役割があり、唾液が少なくなることで役割を十分に果たせなくなってしまいます。その結果、口腔内に細菌が増殖しやすい環境を作ってしまうのです。

水分をこまめに摂取することで、唾液の代わりを行うことができます。また、つわりで歯ブラシが行えない場合にも効果的です。もちろん水分を摂取すれば、嘔吐してしまうケースなら水分ではなく、氷などで対処してください。口の中を常に潤わせることが重要です。

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