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妊娠してから便秘に悩まされているという方は多いのではないでしょうか。便秘になるとおなかが張ってしまい、苦しくなることもあるでしょう。
このページでは、妊娠中の便秘解消方法について解説しています。便秘でお困りの方は参考にしてください。
妊婦さんの便秘は、よくあるマイナートラブルです。妊娠中の便秘は、いつもよりもつらく感じる方もいるでしょう。
ここからは、妊婦さんの便秘解消方法を5つ紹介しますので、便秘でお困りの方は試してみてください。
水分をこまめにとることは、便秘解消の基本です。体の中の水分が不足すると便が固くなってしまい、スムーズに排泄できなくなってしまいます。
便秘解消におすすめなのが、起床時にすぐ水分補給をする方法です。起きてすぐに水分を取ることで、腸を刺激して便意を促します。
妊娠中は特にこまめな水分補給を心がけましょう。
食物繊維が便秘に効果的というのは有名な話です。食物繊維には不溶性と水溶性があり、両方の食物繊維を摂取することで便秘解消が期待できます。
水溶性の食物繊維には、便を柔らかくしたり善玉菌を増やしたりする作用があります。不溶性の食物繊維は調の動きを活発にし、便通を促す作用があります。
水溶性食物繊維を含む食品には、果物や大麦、海藻類、ニンジンなどの繊維が柔らかい野菜があります。不溶性食物繊維を含む食品は、キノコ類や豆類、タケノコなど繊維のかたい野菜、玄米などです。
この二つの食物繊維をバランスよく摂取することで、便秘の改善が期待できるでしょう。
適度に運動することも、便秘解消には大切です。妊娠中には激しい運動はできませんが、ウォーキングやヨガなど取り組みやすい運動もあります。
運動をするときは、呼吸を意識してリラックスするのが大切です。腹式呼吸を取り入れると、より効果的でしょう。
運動は便秘解消に即効性があるわけではありませんが、気長に続けて調の動きを活発にしましょう。
マタニティヨガやマタニティビクスなど、妊婦専用のクラスもあるので探してみましょう。ただし、無理のない範囲で運動することが大切です。おなかの張りを感じたら、無理せず休みましょう。
発酵食品には善玉菌が含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。味噌やヨーグルト、納豆など、発酵食品は身近にたくさんあります。
普段の食事を意識して、発酵食品を積極的に取り入れてみましょう。
便秘に効くといわれるツボはたくさんあります。有名なのは、手の親指と人差し指の行け根の手の甲側、真ん中あたりにある「合谷」というツボです。
そのほかにも、腸の働きを整える「大腸癒」や自律神経を整えておなかの調子を整える足のツボ「湧泉」などがあります。
ツボを押すときは指の腹を使って、気持ちいいくらいの強さで押しましょう。
便秘に効果的なマッサージは、おなかの腸のあたりを「のの字」を書くように手のひらでさする方法です。ただし、強く圧迫すると赤ちゃんもママも苦しくなってしまうので、優しくマッサージをしましょう。
妊娠すると便秘に悩む方は多いのですが、なぜ妊娠中は便秘になりやすいのでしょうか。
ここからは、妊娠初期・中期・後期の便秘と、妊娠中の便秘に関する疑問についてみていきましょう。
妊娠中の女性の体や体調は、大きく変化します。妊娠初期から便秘になる方も多く、便秘の悩みは出産まで続きます。
妊婦さんが便秘になりやすい原因の一つが、ホルモンバランスの変化によるものです。妊娠するとプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が盛んになります。すると、腸の動きを抑えて、便秘を引き起こしてしまうのです。
そのほかにも、運動不足や水分不足、食事内容など、さまざまな要因が重なって、妊娠中の便秘が引き起こされます。
妊娠初期から便秘症状で悩む妊婦さんもいるでしょう。妊娠初期には、つわりの症状が現れます。つわりがひどい人の中には、水分摂取もままならない人もいるでしょう。食事量も減ってしまうこともあります。つわりによってストレスがたまりやすい時期でもあります。ストレスは自律神経を乱し、便秘を引き起こしてしまうのです。
水分が不足すると便が固くなってしまい、便秘につながってしまいます。食事量が減ると便の量も減ってしまうため、便秘になってしまうケースもあります。
つわり中は人によって食べられるものが異なり、偏った食生活になってしまう方も多いでしょう。食物繊維を含む食品や野菜、発酵食品を摂取できないと、腸内環境が悪化して便秘になってしまいます。
妊娠中気になると、女性ホルモンの分泌量が増加します。プロゲステロンという女性ホルモンは体内に水分を蓄積する作用があり、便の水分が減少してしまいます。
便の水分が減少すると便が固くなってしまい、便秘になってしまうのです。
妊娠後期になると、おなかが大きくなり運動不足になりがちです。腹筋が衰えてしまい、便を押し出す力も弱くなってしまいます。
また、おなかが大きくなって胃や腸を圧迫することで、便秘を引き起こすこともあります。
妊娠中の薬には慎重になりがちです。便秘薬については妊娠中でも使えるものがあるので、便秘で悩んだときはかかりつけのクリニックに相談してみましょう。
市販薬でも妊婦さんが飲める便秘薬はありますが、医師に相談のうえで処方してもらう方が安心です。自己判断で購入することは避け、医師に相談しましょう。
便秘自体が赤ちゃんの成長に影響を与えることはないといわれていますが、便秘が続くとおなかも苦しくストレスです。子宮収縮によるおなかの張りと便秘のおなかの張りで、区別がつきにくくなることもあります。
ストレスや便秘によるおなかの張りを抱えた生活は、妊婦さんにとって好ましくありません。便秘でつらい時は医師に相談し、便秘薬を飲んで、なるべく早く便秘を解消しましょう。
経過に問題のない妊婦さんで、妊娠初期や中期であれば、トイレでいきんでも赤ちゃんが出てくることはありません。
しかし、切迫早産の場合には、トイレでいきむと赤ちゃんが出てきてしまう危険があります。
強くいきまなければならないほどひどい便秘のときは、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
トイレでいきんだときに出血したときは、流産などを引き起こす可能性があります。
いきみすぎて出血した可能性もありますが、自分で判断するのは危険です。なるべく早く病院を受診しましょう。
妊娠中は便秘になる人に加えて、痔になる人も多いです。痔の原因は便秘だけでなく、赤ちゃんの重みで肛門付近がうっ血し、痔になることもあります。
痔になると排便が苦痛になり、便秘の症状が悪化する恐れがあります。痔になったときは病院を受診し、妊娠中にも使える薬を処方してもらいましょう。
妊娠中の腹痛は、便秘によるものかそれ以外の原因か区別がつきにくくなります。
便秘以外の腹痛の場合は危険なこともあるので、すぐに病院に相談しましょう。
便秘は、おなかの赤ちゃんの成長や発達には影響しないといわれています。便秘は赤ちゃんには悪影響ではありませんが、ママ自身が不快だったり、ストレスを抱えた状態になってしまいます。
また、切迫早産気味の場合には、強くいきむことで症状が悪化する恐れもあるでしょう。便秘による痔などの症状が出ることもあり、さまざまなマイナートラブルにつながる可能性があります。
子宮収縮による張りと便秘によるおなかの張りとの区別もつきにくいため、できるだけ早く便秘を解消した方がよいでしょう。
妊娠中の便秘は、妊婦さんにはよくある症状です。赤ちゃんに影響はないとはいえ、我慢することはストレスにもなり身体によくありません。
便秘は妊婦さんでも使える薬があります。かかりつけ医に相談すれば処方してもらえるはずなので、便秘でつらい時は早めに医師に相談しましょう。
便秘でつらい時や体調に異変を感じたときは、速やかに病院を受診してください。
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