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ドラッグストアなどでも手に入る妊娠検査薬。赤ちゃんを心待ちにしている方は、生理前に妊娠検査薬でのフライング検査を繰り返してしまうこともあるようです。ですが実は検査薬は、正常な妊娠以外でも陽性反応が出ることがあるので、正しいタイミングで使用することが重要です。
そこでここでは、正しい使用のタイミングや使い方、仕組みやポイントなどをまとめました。
妊娠かな?という兆候はいくつかあります。
など、このような症状が出たら、婦人科にかかる前に検査薬で確認してみましょう。
ドラッグストアなどで購入した市販の検査薬の使用は、生理予定日の一週間後からが良いタイミングです(生理予定日から使える早期妊娠検査薬もあります)。妊娠ホルモンが検査薬で感知可能な量を分泌するようになるのが、妊娠4週目頃からであるためです。
ただし、ホルモンの分泌量には個人差があること、また、妊娠以外でも様々な要因により陽性反応が出ることがあるので、陽性だった場合でも婦人科にかかり、正常に妊娠しているかを確認してもらいましょう。
妊娠検査薬を使用する目的は、と言えば、「妊娠しているかどうかが知りたいからでは?」と多くの人が答えるでしょう。もちろん妊娠を確認するためのものではありますが、一番の目的は、「早期に結果を知って、医療機関にかかるため」です。
妊娠初期は赤ちゃんの神経や脳など、大切な部分が形成されるデリケートな時期。この期間には生活習慣や薬の使用など、気を付けなければならないことがたくさんあります。早い段階から妊婦として適切な過ごし方をしていけるよう、正確な診断をしてもらうためなのです。
検査薬は、妊娠検査薬、早期妊娠検査薬、判定薬など呼び方があり、メーカーによっても様々ですが、使い方に大きく違いはありません。初めて使う時は誰でも緊張してしまうもの。まずは、基本的な使い方を知るところからはじめましょう。
先端のキャップを開けて、その先端部分、製品ごとに指定されているところに尿をかけたり、コップに採った尿につけたりします。尿をかける時間、つける時間は製品によって異なるため、使用の前にしっかりと説明書を確認しましょう。
キャップをつけ直し、検査薬を平らなところに置いて反応を待ちます。平らでない場所に置いてしまうと、正しい結果が現れないこともあるそうです。あらかじめ、使用前に置いておける平らな場所を作っておくことも大事ですね。
窓に終了のマークが出て、判定窓に「+」や「|」などのマークが出てくれば陽性です。この陽性マークはメーカーによりまちまちですが、一般的には判定窓にマークが出れば、妊娠の可能性が高いと言えます。
早とちりすることがないように、判定結果の見方も説明書で確認しておきましょう。
正しい時期、正しい使い方で検査をすれば、99%以上と高い精度で妊娠が分かるとされている妊娠検査薬。ここでは、より正確性の高いタイミングで、しっかり検査を行いたいという方のために、そのポイントをまとめてみます。
検査薬は、基本的にどの時間に使用しても問題ありませんが、より精度を高めるのであれば、朝起きてすぐのタイミングがいいとされています。朝一番の尿は濃く、検査薬が反応する妊娠中に分泌されるhGCホルモン(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の濃度も高いと言われるためです。
逆に水分を多くとった後は尿が薄くなる傾向があり、判定が出にくい可能性が高まります。
尿をつけるタイプの検査薬で検査する場合や、かけるタイプのものでもうまく反応する適正量までかけられるか不安、という方は、紙コップなどで尿を採取して行います。この時気を付けたいのは、採取した後に検査まで時間をおかないこと。時間が経つと尿中に雑菌が繁殖してしまい、正しい結果が得られないことに繋がってしまうからです。
自宅に置いてある妊娠検査薬を使用する場合ですが、妊娠検査薬も他の薬と同じように使用期限があるのでチェックをしておきましょう。また、置いておく場所もどこでもいいというわけではありません。気温が低すぎたり、逆に高すぎたりする場所は避けて保管しましょう。
妊娠したい、しているかもしれない…そんな時期にはわくわくと期待も多いけれど、同じくらい不安も多いものです。
ですが、検査をしよう!と正確な時期やタイミングで臨んでも、判定の線が薄く現れていたり、その後消えてしまったり…という、判定結果がよくわからない場合があります。判断がつかず、不安が募ってしまう人も少なくないでしょう。それが初めて使用するときであったら、なおさらです。
万が一そのような状況になった時、陽性と見ればいいのか、陰性と見ればいいのか、落ち着いて判断ができるように、その判定の仕方や、どうしてそうなったのかもあわせて知っておきましょう。
判定窓に薄い線が出て判断しにくい、といった場合、その要因としては、「検査の時期が早かった」「検査前に摂取した水分量が多かった」「不妊治療のためホルモン注射をしていた」などが考えられます。一般的な検査薬ではこれも陽性と判断されることが多いようですが、念のため数日を置き、環境を整えてから再度検査した方がよいでしょう。
一度は判定線が出ていたのに、その後消えてしまった、という場合はどうでしょう。この場合は、検査薬に尿が吸収されていく過程で、検査薬の試薬の部分が一時的に線として現れてしまったという可能性が高く、結果としては陰性と判断されています。
検査薬の多くは陽性だった場合の線が消えることはありませんが、種類によっては線が消えてしまうものもあるそうなので、説明書をよく確認しましょう。
どうして妊娠検査薬で妊娠が分かるのでしょうか?
妊娠検査薬は、妊娠すると分泌される尿中のhGCホルモンの濃度を測定しています。このホルモンは受精卵が着床して形成された胎盤がつくるもので、血中や尿中から検出することができます。それゆえ、このホルモンが検出されれば、妊娠の可能性があると言える、というわけです。
このhCGホルモンの分泌は、生理予定日となる妊娠4週目から検出することが可能で、ピークは妊娠の9~10週目頃とされ、40週目頃まで分泌されます。
先にも記述した通り、妊娠検査薬の精度は、正しい時期に正しく使用すれば99%以上であるといわれています。しかも、病院の妊娠検査薬と比較しても、ドラッグストアやインターネット上で購入することができる検査薬の精度の差はほとんどないと言われていて、さらに、価格は市販のものの方が安価です。もちろん、病院での妊娠検査は結果を医師に確認してもらえるので安心ですが、その分費用は上がります。
まずは市販のもので確かめてから来院すると良いでしょう。
検査薬で陽性反応が出たら、早めに病院にかかって、正常な妊娠をしているのかどうか、しっかり確認してもらいましょう。子宮外妊娠や胞状奇胎、流産といった、命にかかわる異常妊娠の場合もあるからです。
そして正常な妊娠で嬉しい知らせを受けたら、今度はおなかの赤ちゃんとご自身の体のために、どのような生活をすればいいか、気を付けるべき点などを教えてもらうことができます。
妊娠は大きなライフステージの変化です。正しく、ポイントを押さえて正確に判断し、病院のサポートを得られれば、おなかの赤ちゃんとご家族と一緒に、その変化を大きな喜びとともに受け入れて進んでいける、素敵な一歩となるでしょう。
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